コンクリート外壁
外壁材には様々な種類があります。それぞれの外壁材のメリットデメリットを理解しメンテナンス方法や費用を知っておくことも大切になります。
コンクリート外壁の特徴
コンクリートは、セメント、水、砂、砂利を混ぜ合わせたものになります。
コンクリート外壁はコンクリートを流し込んで固めたものです。
メリット
コンクリート外壁は耐震性、耐久性に優れています。頑丈で強度があり耐火性も高いので火事で燃えるリスクも減ります。
デザイン性も自由度が高く、コンクリート外壁は柱が必要ないため、大きな窓を作ることも可能で、広い空間を演出することもできます。
デメリット
熱伝導率が高く、夏は暑く冬は寒くなる点が挙げられます。また、引っ張られる力に弱いのでひび割れしやすい点もあります。
更に、コンクリートに含まれている水が完全に抜けるまで5年程かかるので結露が発生しやすいこともあります。
施工にあたり工期が長くなる点もあり、強い地盤も必要とされますので業者の技術によってコンクリートの品質に変動がある場合もあります。
費用も建築工事では高額な構造体といえます。
コンクリートとモルタルの違いについて
モルタルは、セメント、水、砂を混ぜ合わせたもので、コンクリートと違う部分は砂利が含まれていない点になります。
コンクリートはモルタルに比べて強度があり、土木建築の現場でよく使用されます。モルタルはコンクリートの表面の仕上げやレンガ、ブロックの目地などに使用されることが多くあります。
コンクリート外壁の特徴
ひび割れ
コンクリート外壁によくみられるのがひび割れです。乾燥状態が続いている状態や躯体のゆがみによっておこる劣化症状です。
ひび割れは雨漏りの可能性にもつながるので処置が必要となります。
カビやコケ
カビやコケは日当たりの悪いところや湿気の多い環境で発生します。カビやコケは美観を損ねますし、ひび割れから水が浸入部分から発生する可能性もあります。その際は早めの処置が必要です。
爆裂や欠損
コンクリートは空気中の炭酸ガスに触れることで中性化すると、コンクリート内の鉄筋が錆びて膨張することがあります。膨張し、圧がかかることでコンクリートがひび割れを起こし爆裂や欠損を引き起こすことも考えられます。その予兆で「エフロ」と呼ばれる白化した結晶体が出てきます。
シミ
コンクリートは水分を吸収しやすい性質を持っています。そのため、雨水を表面にとどめてしまい水分が蒸発しても、汚れや水垢が残ることがあります。
コンクリート外壁の塗装
弾性塗料
一般的な外壁塗装のひび割れ補強としてゴム状弾性がある塗料です。防水性が高くひび割れに追従する塗料で当店ではアロンコートをお勧めしております。防水塗材はメーカーの防水保障が得られることが多く、トップコートのランクによって耐候性も変わってきます。
塗替えの時期の目安は15年から20年程です。
撥水剤
多少の劣化であれば撥水剤でRC躯体の耐久性を向上させることも可能です。
皮膜はせず深く浸透し内部で固着するため雨水をはじき劣化、中性化も防止できます。また、コストも安価です。
クリヤー塗装
撥水剤とは違い表面に皮膜する塗料で、艶の有り無しのバリエーションがあります。
雨水から外壁を守りますが、躯体に補強が必要になるとお勧めできない場合もあります。
コンクリート描写再現工法・ランデックスコート
新築時の施工も増えてきた工法で、コンクリート打ち放し面の美観を維持し復旧できるものです。
劣化が酷い場合でも対応でき、部分的な欠損でも補修跡がわからない仕上がりになります。
雨水もはじき中性化も防止できます。耐久性は15年から20年程になります。
まとめ
コンクリート外壁は耐震性、耐火性に優れているため地震や火事にも強い上、防音性、気密性も高いです。
メリットもありますが、ひび割れや欠損が起こりやすいというデメリットもあります。
そのため、適切な工法でメンテナンスをする必要があると言えます。