塗装工事で重要な、養生の工程｜雨漏り修理・外壁工事の雨ん防

塗装工事で重要な、養生の工程

塗装工事において最も重要な作業は「養生作業」とも言えます。養生とは塗装しない部分を特殊なビニールなどで覆う作業です。
住宅の塗装の場合主に、窓、軒天、床面、付属部などを覆い塗料が付かないようにします。簡単な作業のように思えますが、とても細かい作業となります。

外壁塗装の養生の目的は2つあります。
養生により塗装の出来栄えも左右されるので適正な工法で作業する必要があります。
ちなみに塗装や土間コンクリートの打設で乾燥養生と言いますが、これは完全乾燥させるための養生期間を指すものなので全く違う意味になります。

一番の目的としては塗料の飛散防止です。塗料は液体ですので飛び散ったり垂れたりと施工中に建物や周囲を汚してしまうのです。
塗装する過程でそのようなことが起こると仕上がりも満足いくものができません。また、ご近所トラブルにもつながる可能性がありますので養生はとても重要です。

窓枠など塗装が不要な部分に塗料が付かないように専用テープにより養生をしていきます。
養生をしないと塗装した部分との境目がきれいに仕上げることができません。

養生用に使われるのは、ポリエチレンで作られた透明なビニールシートでポリシートというものを窓に塗料が付かないように使用します。
一般的なビニールシートよりも大きく、塗料がついて乾いても落ちにくいので周囲が汚れるのを防ぎます。

養生用ポリシートを貼るときに使用するテープで、粘着力が弱いため剥がしやすくテープの跡が残る心配もありません。塗装だけでなくシーリングの打ち替え時も使用するテープです。

テーププライマーは粘着力が弱いマスキングテープでは貼り付かない個所に使用します。主にコンクリートや凸凹した部分に密着性を高めるために使用されます。

ノンスリップマスカーとはマスカーに滑り止めがついたものです。ノンスリップマスカーを使用することで足元が滑りにくくなるために安全性を考慮し、屋根や玄関、ベランダなどに用いられることが多いです。

エアコンの室外機の養生に使われる専用のカバーになります。通常のポリシートで室外機を覆うと廃棄ができなくなり、一酸化中毒などの恐れもあるため通気性の良い専用カバーを使用します。

車やバイクを一台丸ごと覆えるカバーで、種類は厚手のタイプから薄手のタイプまで様々あります。また、ビニールタイプや不戦布製のタイプなど、車や環境にあった素材を選ぶようにします。

飛散防止ネットとは、工事中に家と足場を全体的に覆うメッシュシートです。通気性がありながら、風の影響も考慮されています。高圧洗浄の水や塗料などが飛び散るのを防ぐことができ、作業員の足場落下事故も防止することができます。

施工中は窓枠やサッシなどにも養生するため窓を開けれない場合があります。
特に夏場は窓を開けれないとなると生活しづらいので業者に相談してみましょう。
また、窓を閉め切って家全体を養生ネットで覆うため洗濯物を外に干すこともできなくなります。

施工牛は家全体を養生ネットで覆う為、庭にある植栽にもネットがかかり日当たりが悪くなります。
そのため、一般的な住宅の場合は2～3週間程植物に十分な日光が当たらず、枯れてしまう恐れがあります。

ボイラーの煙突や排気口をビニールで塞いだままで稼働させた場合になりますが、不完全燃焼で故障する恐れがあります。火災の原因にもなりかねますので、絶対に塞いではいけない部分となります。

養生は飛散を防ぎ、建物や周囲が汚れないようにする目的があります。さらに、塗装の仕上がりも左右される重要な作業です。
養生を極めてこそ本当の塗装職人と言っても過言でないくらい大切な作業工程となります。工事中のトラブルを防ぎ塗料本来の機能を発揮するためにも適切な工法で養生を行うことが大切です。