塗装の種類
大切な我が家を長持ちさせるためにメンテナンスは重要です。納得いく塗替え工事ができるように塗装についてご説明していきます。
目次
1.はじめに
塗装とは、紫外線や傷などから素材を守るための役割です。身の回りにあるほとんどの物が塗装によって素材の傷みから守っています。
当店は建築物の塗装を施すことを仕事としています。大切な我が家を自然のあらゆる猛威から守り、美観を保つ役割を果たすため塗装工事をしていきます。
現在では時代の流れもあり塗装はただ塗るだけというわけにはいきません。デザイン性を求めたり、個性を出したり、はたまた環境にもやさしく低汚染なものなど機能性をも重視することも重要な要素となってきています。
家を長持ちさせ、満足のいく塗替えができるようちょっとした知識があると安心して塗替え工事ができるのではないでしょうか。
2.塗装の基本
モルタル外壁
セメント補修
主に段差や欠損部を修正しセメントを平にしてきます。使用する材料はカチオンタイトやセメントフィラーなどがあります。
窯業系サイディング
シーリングの打ち替え・打ち増し
サイディング外壁はボードとボードの間に漏水防止のためシーリングが充填されています。この部分は数年たつと弾力がなくなり劣化していき、本来の目的である防水効果がなくなってしまいます。内部に雨水が浸入し躯体内部の腐食にもつながる場合もあります。塗替えの前に必ず確認しなくてはならない部分となります。
使用する材料はノンブリードタイプの変性シリコンやウレタンシーリングをお勧めしています。
鋼板系サイディング・角波トタン
ケレン
ケレンとはサンドペーパーやマジックロンなど錆を取り除く工具です。ディスクグラインダーという電気工具も使用することもあります。
塩ビ、プラスチック系樹脂板
目粗し
錆びることはありませんが経年と共に弾力がなくなり割れてしまう可能性もあるため定期的な塗替えの方が長持ちです。
下地処理はペーパーで目粗しをし相性の良い下塗り材を使用します。重要なのは素地にあった塗料を選択することにあります。
塗装工事は下塗り1回上塗り2回を守ることが基本となります。屋根の場合1回の場合もありますが外壁は2回塗りでお勧めしております。適材適所をしっかり守ることが重要になります。
3.塗装の種類と工法
塗装の種類は様々です。吹付塗装、ローラー塗装、刷毛塗装、など状況に応じ適切な道具と工法で施工していきます。
吹付工法
塗料を専用ガンから霧状にして吹付をしていく工法です。
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リシン模様
一番安価で新築では殆ど使用され、よく見かける砂壁の様な模様。
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小粒タイル模様
マンションでよくあり、吹きつけタイルのパターンを小粒状にしたタイプ。
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タイル模様
ごく一般的な吹きつけタイル模様でボンタイルと呼ばれる事が多く弾性タイプもある。
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タイルヘッドカット
吹き付けタイルの凸部を専用ローラーで潰した模様で弾性タイプがある。
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スタッコ模様
リシンの様な砂を不均一に吹き付けしたパターン。
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スタッコヘッドカット
洋風な建物にも使用されスタッコの凸部を潰した模様。
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石材調豪華仕上げ01
大理石のような風合いでマンションのエントランスでよく見かけるが、戸建にも使用できる。
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石材調豪華仕上げ02
01と同様。
ローラー工法
均一に塗れるオーソドックスな工法
ローラーにも様々種類があります。ウールローラーは上塗りやシーラー等、薄付けに使用され、下塗りから仕上げまで使用できるローラーです。
他に、砂骨ローラーというものは空洞がたくさんあるものになります。マスチック等とも呼ばれ最近では主流です。
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マスチック模様
塗り替えや改修用に使用されることが多いです。厚く塗り付けることが出来、専用のさざ波模様を施すことができます。
ローラーは飛散の心配がないので小規模、大規模にも使用されます。
デメリットはエアレスよりも時間がかかるということです。
刷毛塗り
刷毛塗は職人の技術に差が生じる道具ですね。刷毛は塗る角度や毛の使い方、塗る方向など人によって塗りやすい方法があるので差が出てくるのです。刷毛にも種類がありその状況によって変えていきます。均一に村の内容に塗るのが基本的な作業になります。
コテ工法
左官屋さんが得意とする工法です。
コテは基本的にセメント塗に使用されるものです。セメント補修など下地処理の際に使用し、最近は意匠型塗材の流行もあるのでそういった面でも塗装屋さんで扱うことが増えました。
デザイン性を備えた工法で以下のようなパターンが作れます。
このように多方面からあらゆる状況に対応できるよう道具、塗料、そして技術を備えてより良い仕事を提供できるようにしています。