台風による建物への被害
近年、豪雨が多くなってきています。台風の意欲も尋常ではなく異常気象と言えます。
大事な家を豪雨、台風から守るためのポイントをご説明していきます。
台風について
台風の時の風圧は風速2乗比例し、風圧の強さでそれだけ建物への影響が違ってきます。また、建築基準法でも、建物のある高さの風圧は風圧(㎏/㎡)=60ⅹ√H高さ16mまでの建物に適用(H=建物の高さ)という式で算出されている場合があります。
参考例として、地面から5mのところにある2階の窓には1㎡あたり、約135㎏の力がかかっていることになるのです。
これだけの力がかかる台風は建物の塗替えの時期を概算で10年とした場合・・・
雨戸を閉めるとしても台風だけで3370㎏も窓に負荷がかかっている計算です。
直接雨風の影響を受ける屋根だともっと大きい負荷がかかるのです。
また、年々台風やゲリラ豪雨も多くなっていますから、屋根の早期劣化の原因になりうることも風圧の計算式から推測されます。
台風による住宅の被害
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1.瓦やスレートの吹き飛び
特に築年数が15年以上経過すると、経年劣化により屋根材が傷んでしまい屋根と屋根材をつなぐ金具が強風で外れたりします。台風の影響で報告される被害の最も多い事例で、瓦やスレートが吹き飛んでしまうことがあるのです。
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2.屋根の吹き飛び
20年以上経過した住宅で稀に報告されるのが屋根自体飛んでしまうというものです。
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3.屋根からの雨漏り
屋根材の下の防水シートが劣化や、スレート等の屋根材にひび割れがあった場合はそこから雨水が浸入し雨漏りになります。
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4.外壁の欠損・破損
サイディング等の外壁材や壁周りで使用している構造材が風の影響により破損する事例があります。
これが原因となり、雨水が建物に浸入することもあります。
台風による影響での雨漏り
このように台風による家への影響が雨漏りに直結している場合は多くあります。雨漏りについては原因や雨漏り箇所の特定は専門知識を有する職人や業者での判断が欠かせません。最近では訪問販売業者や紹介サイトなど、専門知識をあまり有していない業者さんも雨漏り診断などと謳っているものも見受けられます。
誤ったところに依頼し結局雨漏りが直らなかったという声も多く聞かれますので注意してください。