ガルバリウムの特徴
常に紫外線や雨風にさらされている屋根。ダメージを受けているため、劣化症状やメンテナンスの方法を知っておくのは重要になります。
ただ、屋根材の特徴によってもメンテナンス時期、費用もそれぞれ異なります。
ご自宅の屋根材についても把握しておく必要があります。
ガルバリウム鋼板の特徴
ガルバリウムとは、主にアルミと亜鉛で構成された金属屋根です。1972年にアメリカで開発された屋根で、一般的にカバー工法で使用され、新築時に使用することは少ないです。
ガルバリウムのメリット
ガルバリウムは軽量で建物への負担が少ないため耐震性が高いのが特徴です。日本瓦の1/8程度の重量ですので、カバー工法のような屋根が重くなる工事に適しています。
ガルバリウムのデメリット
ガルバリウムは薄い金属屋根ですので、防音性や遮熱性が低くなります。そのため、雨の音が響く、夏場は室内の温度が上がるなどのデメリットがあります。
さらに、衝撃にも弱いので傷やへこみができやすく、それが原因で錆が発生することもあります。
耐久性に優れている分、施工費用やメンテナンス費用がかかりますので、初期費用だけでなくメンテナンスも含めたトータルコストも考える必要があります。
ガルバリウム鋼板の劣化症状
色褪せ
色褪せは塗膜防水機能が低下しているサインです。放っておくと建物内部に水が浸入し雨漏りになる原因にもなります。
すぐに塗装しなければならないわけではありませんが、放置せずにメンテナンス時期と考えておくとよいでしょう。
錆
ガルバリウムは錆びにくい屋根材ではありますが、傷がつきやすいという特徴もあります。傷がついた部分から錆が発生するということもあります。
また、スノーストップやアンテナの脚などが錆ている場合、もらい錆という現象が起きガルバリウムにも錆が広がる可能性があります。
屋根材の浮き
屋根材の浮きは、浮いた部分から雨水が浸入し雨漏りの原因になります。雨漏りに直結する部分でもありますので早めに対処する必要があります。メンテナンスの方法としてはカバー工法や葺き替えになります。
ガルバリウム鋼板の塗装
劣化が進行し塗膜がない状態になると、建物の保護機能が失われ変色することがあります。
そのためガルバリウムも塗替えが必要になります。
傷ついた部分から錆が発生し雨漏りに、ということもありますので、錆が広がる前に塗替えで事前に劣化を防ぐことが大切です。
塗装工程
・高圧洗浄で埃や汚れを取り除きます。
↓
・ケレン目粗しで塗料の密着がよくなるよう下地処理をします。
↓
・錆止めを塗ります。
↓
・上塗りを塗ります。
ガルバリウム鋼板の屋根は錆も発生しづらく耐久性にもたけていますが10年を超えてくると徐々に傷から錆が生まれ退色もします。
ガルバリウム鋼板の屋根塗装はエポキシ系錆止め以上を推奨し密着がよい上塗りをすることが必要です。
塗装は遮熱塗装も可能ですのでぜひお問い合わせください。
ガルバリウム鋼板の葺き替えとカバー工法
ガルバリウムの劣化症状として、浮きや剥がれ、ひび割れがあります。塗装だけではカバーできない劣化になりますので、「葺き替え」「カバー工法」によってメンテナンスを行います。
葺き替えとは、既存屋根材を撤去し、新しい屋根材を施工する方法です。
カバー工法は既存屋根材の上から新しい屋根を被せる施工方法になります。
費用は既存屋根を撤去する必要がある葺き替えの方が高額になります。
劣化症状と費用を考えてのメンテナンスを提案していきます。
ガルバリウムは他の金属屋根に比べて耐久性が高く錆びにくい、そしてとても軽量という特徴がありますのでカバー工法でよく使用されます。
しかしながら防音性や遮熱性が低いというデメリットもありますのでトータルコストで考える必要もあります。
メリット、デメリット、そして費用、ご自宅の屋根に適したメンテナンス法を提案いたします。