日本瓦のメンテナンス
日本瓦について
日本瓦は「いぶし瓦」「釉薬瓦」「無釉薬瓦」と種類があり粘土で作られた瓦で「粘土瓦」や「和瓦」とも呼ばれています。
耐久性に優れ、紫外線や雨風にも強く強度が高い特徴があります。耐火性や防音性にも優れ、飛来物などで割れなければ100年持つとも言われています。
重量があるため耐震性が低い点がデメリットとしてあげられます。
日本瓦の劣化
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瓦の割れ
強度はありますが、台風などので飛来物が衝突した場合割れてしまうことがあります。
瓦が割れてしまうと割れた隙間から雨水が浸入し雨漏りが発生してしまう恐れがあります。 -
瓦のズレ
瓦を固定している漆喰が劣化している場合や強風を受けた場合ズレが発生することがあります。
放っておくと雨漏りの原因にもなりかねませんし、瓦が飛ばされたり落ちてしまったりという危険性があります。 -
瓦の変色
紫外線や雨風の影響を受け色褪せが発生し美観性が失われます。 -
コケや藻の発生
立地条件によりますがコケや藻が発生してしまうことがあります。洗浄し綺麗にする必要があります。
メンテナンスについて
セメント瓦は塗替えの必要がありますが、日本瓦は塗替えの必要はありません。塗装を行ったとしても塗料が密着しない為剥離する可能性があります。
ただ、漆喰の劣化や割れやズレが生じている場合はメンテナンスが必要になります。
日本瓦に施工している漆喰は紫外線などにより劣化し欠損します。漆喰が欠損すると瓦の剥落の危険性もあります。
日本瓦の割れや欠損剥落があった場合は、瓦の貼替が必要になり、場合によっては葺き替え工事をしたほうが良いでしょう。瓦屋根から折板屋根への葺き替え工事も行っております。
建物の状況、屋根の状況を見て適切な対応が必要となります。