工場屋根塗膜防水
工場の金属屋根の防水工事についてです。
塗膜防水は金属屋根に密着も良く、暑さで湾曲しても柔軟に追従するゴム性質です。密な防水幕で屋根の上から形成できるので、工場が稼働していれも工事が可能になります。既存板金屋根を撤去するなどの工事は必要なく、大きな面積でもシームレスに塗膜防水を形成できます。
工場などの建物を工事する際に気を付けなくてはいけないのが飛散です。近隣工場や従業員様の車もたくさんありますので、車の養生をしたうえで吹付時も風向きに注意しながら行います。
施工前です。5年程まえに屋根を塗装したとのお話でしたが漏水が止まらないようでした。
約2,000平米で瓦棒葺きトタン屋根です。
工場屋根は寄棟屋根が3つ連なっている形状です。外周と中間に排水溝の役目を持つ樋が折板加工されていましたが、漏水しやすい屋根の形状とも言えます。
中間の側溝、外周も同じようにFRPで防水されています。
金属とFRPは密着の悪さがありますので、既存FRP防水を解体していきます。密着していないのでFRPと金属下地の間に隙間ができ、そこに湿気や雨水が浸入し錆の発生を促してしまうのです。
屋根の下地処理です。錆止めを塗装する前に表面の目粗し、ケレンを行います。
既存雪止めも解体します、古い雪止めが固定されているため錆が発生し漏水の原因になります。雪止めしたの部分の屋根が腐食している状態です。
下地処理が終わったら前面にエポキシ錆止めを下塗りします。
ふかふかしている部分があったので解体してみました。この部分からも漏水があるようでした。下地の木毛セメント版が腐っていましたので、貼替えをして新しくルーフィング施します。
瓦棒に補強布を貼り、防水塗膜を施工していきます。
塗膜防水吹付は肉持ち感のある仕上がりになります。こちらは2回の吹付です。
塗膜防水吹付完了後、最後にトップコートを塗布します。
トップコートはローラーやガンで仕上げていきます。側溝部の塗膜防水もシームレスな防水塗膜に仕上げます。
雪止めも新設します。
こちらの防水工事はメーカーからの10年保証が得られますので、今後もさらに安心です。
アクリル塗膜防水は金属屋根にも防水が可能です。折板屋根やトタン屋根にも防水することができます。シームレスに防水ができるので、ある程度の予測さえつけば確実に防水が可能となる工法です。