アパートRC造屋上ウレタン塗膜防水
現在、防水工事には様々な工法があります。
その中でも比較的手軽にできるのがウレタン塗膜防水です。
塗装工事とは違い、防水工事の多くは5年10年20年とメーカーでの保証付きです。防水層の破断や膨れなどを避けるためにも適切な施工が必要になります。
施工について
まず清浄な下地状態を作るため下地処理をしていきます。
コンクリートは中の水分が余上水として上がる性質があります。その時に、例タンスと呼ばれる不純物がコンクリート表面にくっついていますので、取り除く作業として洗浄をしていきます。
次にプライマーを2回塗ります。
1回目はコンクリートに吸い込ませ、2回目で幕を生成していきます。
下地の吸収が激しい場合は3回塗りになるときもあります。
今回は躯体の水蒸気を外に逃がす絶縁工法なので、通気緩衝シートを貼ります。
強力なボンドを使用しシワが出ないよう慎重に貼っていきます。
雨が降る日は絶対に避けなければいけません。
平場全体に貼り終えたらシートとシートの突合せ部分をシワにならないよう気を付けながらジョイントテープで押えます。
先に脱気筒を取り付けます。40平米に1個といわれており、これにより躯体からの水蒸気を逃がします。
雨天での心配がある場合には、脱気筒取付前に防水材を塗っても構いません。レベリング性が高いため、塗装で使われる砂骨ローラーを併用してもムラになりにくいです。コテで均一な厚みをつけ塗る工法もあります。
防水材の1回目を塗り終えたら養生時間を守り、立上りの補強布貼りです。
乾いた防水材に上がるときはタックがあるので靴の裏にクラフトテープをはり注意します。
防水材、補強布、防水材というように貼ります。この時の材料はダレ止め材を添加してレベリングを防ぎます。
乾いたら2回目の防水材塗りを立上り、平場共に全体に塗っていきます。
トップコートは2液性弾性のウレタン樹脂塗料を使用します。臭いはありますが、光沢、耐候性に優れています。これも2回塗していきます。
脱気筒の金物をつけて完了です。
ウレタン塗膜防水は防水材を流し込み、乾燥後伸縮性の高いゴム状の物質になりますので、地震等による建物の動きがあってもそれに追従できます。ひび割れを極力抑えることができるのです。
つなぎ目がない仕上がりとなるので、シート防水のような継ぎ目からの漏水や剥がれの心配もありません。