ルーフドレンの詰まりと劣化
屋上やベランダには雨水がたまらないようルーフドレンが取り付けられ排水します。
このドレンに不具合があると屋上やベランダに雨水がたまり雨漏りの原因を引き起こします。
ルーフドレンの詰まり
このプールのように水が溜まっているのは、マンションの屋上です。
雨水や雪解け水が溜まった状態です。
この原因はドレンの詰まりにありました。
屋上の排水口にはゴミやドロなどが雨水と共に流れます。ゴミなどが排水管にはいらないようストレーナーと呼ばれるカバーが取り付けられているのですが、この排水口が塞がれてしまうと排水されずに水の逃げ場がなくなる状態になります。
雨漏りの原因
ルーフドレンは鉄製鋳物でほとんどが作られているため、排水不良で水が溜まった状態が続くと錆が進行し劣化していきます。
ルーフドレンと共にジョイント部分も劣化していきますので隙間ができそこから雨水が浸入することがあります。
また、水が溜まった状態のままですと屋上にカビや藻が生え素地の劣化を進行させていきますので、建物内部に雨水が浸入する恐れがあります。
ドレンの補修
劣化が進んだドレンの補修は、劣化しにくいものやゴミなどが排水管に入りにくいものに取り換えることで水たまりの発生を抑えることができます。
また、部分補修として改修用ドレンと言われるもので劣化したドレンの上に被せていく工法もあります。
建物の構造によってもルーフドレンの種類は様々です。状況に応じた工法で処置していくことが重要です。
ドレンのメンテナンス
ドレンの不具合を放置しておくと雨漏りの原因にもなりますので処置していく必要があります。
屋上には落ち葉やゴミが落ちてくることは避けられません。定期的にドレン廻りのゴミを取り除くようにしてください。また、錆がないかを見るのも重要になります。
錆はドレン内部の防水受けに発生していることも多いので、ストレーナーを外して中をチェックすることも大事になりますがなかなか一目で気づくのは難しいかと思います。
水が溜まりやすくなってきた、などの不具合が見られましたら一度業者に相談してみることをお勧めします。
