こんばんは。
今日はちょっと外壁塗装のお話をしてみます。
皆さまのお宅にも、訪問販売なりセールス電話なりで、外壁や屋根を塗装しませんか? と一度は来た事あるはずです。
恐らくその時に「え? もうそんな時期なんだろうか?」
と少し不安になったりしたはずです。
古くなった外壁を見て営業マンはインターホンを鳴らしたと思うんです。
電話は論外ですね。
実は見た目こそ古くなったものの、外壁の機能としてはまだまだ十分という事も結構多くあるんです。
私は過去に「塗り替えの見積もりお願いします」というお客様に、まだ塗るには早いですよ、とアドバイスして塗り替え時期を延ばした事も多くあるんです。
実際その三年後や5年後に着手した家も沢山あります。
それでも新築同然に蘇ってますよ。
実は経年劣化に、手遅れなんてものはそうそう無いんですよね。
どんなに劣化しても、下地処理さえ十分行ってればそこからまた20年持つんです。
しかしこの「長持ち」という言葉には実は多くの裏があります。
そもそもプロの塗装店でさえ、どこに持つ持たないの基準があるかなんてわからないんですよ。
塗り立ての艶が50%落ちたら「持たない」なのか?
チョーキングが発生したから「持たない」なのか?
シーリングが切れたから、ヒビが発生したから「持たない」なのか?
そんな基準はないんです。
お客様は全て十人十色があり、建物の汚れやヒビが気になって、初めて「そろそろ塗り替えしなきゃならないのかな?」という不安が生まれるてるだけです。
汚れの気になる度合いもみんな違うわけです。
価値観の相違と言えばそれまでです。
車のワックスを掛ける時期がみんな違うのと同じなんですよね。
ただ、塗り替え工事はワックス掛けとは同様に考える事が出来ないほど金額が大きい買い物なので、皆さん慎重になるわけです。
当然です。
お金は大事ですからね。
だからその建物に、三度あるかないかの貴重な塗り替え工事を真剣に考えなくてはなりません。
他社と相見積もりを取るのは近年は普通であり、決して無駄な事とは言えません。
大事なのは「その金額の差は何の違いなのか?」です。
下地処理、塗料、塗り回数、サービス、
沢山あります。
ここで一番重要視するのは
「下地処理」
です!!
覚えてくださいね。
下地処理!
メーカーで発表してる上塗り塗料の対候年数なんてなんの基準にもなりません。
しょせん室内で紫外線に似たライトを照射して促進試験してるだけのものですから。
山形のような雪国ではその理論値はほぼ皆無です。
山形で使われてきて、実際に10年経過して何ともない塗料が結局一番性能が良い塗料と言えますね。
山形のトタン屋根に塗って10年持ってる家も沢山ありますよー。
10年前に他社で塗装して、今回は当店で塗装するというお宅で、実際に10年経ってて見事な劣化状況だった現場も多々ありました。
素直に「うわー、良い仕事されたんですね」とお客さんに言っちゃいましたから(笑)
だからそれ以上良い仕事をするように努めましたけどね。
一番安価なアクリルでも、一回目の塗り替え時期と下地処理さえしっかり行えば10年くらいは塗り替え必要ないと思います。
外壁に関しても同等の事が言えます。
下地がモルタルなのかサイディングなのか、ALCなのか、タイルなのか。
その下地がどんな経年劣化してるのか、どんな障害が起きてるのか、ここまで目視点検で判断して、そこからやっと使用する塗料や仕様が決定されます。
だから目視点検無しで「今はキャンペーンでフッ素塗料を◯◯円でやりますよ」というセールスはまず怪しむべきです。
下地処理の仕様さえ決定してないのにフッ素みたいな高級品塗っても何の意味もない事もありますから。
ちなみにモルタル外壁についてですが、最近僕は壁面防水の凄さを改めて気づかされまして。
最近とある工場のALC外壁の塗装工事してたんですが、10年前に塗装された外壁が見事な状態だったんですねー!
弾性も失っておらず、シーリングの上も一切のヒビもない。
紫外線に弱いシーリングが見事にカバーされてました。
これまで僕もJIS6021の防水仕様はオススメだと思ってましたが、ここまで凄いとは驚きでした。
とても貴重な体験でした。
そんな6021仕様の防水塗料も、恐らくは粗悪品もあるでしょう。
けど大丈夫^ ^
僕はその10年何ともない防水塗料をもうわかってますから。
今後はその防水塗料での外壁塗り替えをさらに追求し、お客様に提供していこうと思ってます。
これまでの単なる塗り替え工事をさらなる高みへシフトアップしていきます!
ちなみに塗れる材質と塗れない材質があるので、どちらにしても一度現場診断が必要ですが>_<
こればかりはお手数お掛けします。
最近そんな6021仕様で塗り替えた現場。
サッシ周りから漏水が止まらなかった鉄筋コンクリート造のお家です。

サッシの抱き周りの躯体をハツって再度モルタルで形成し、周りをUカットして塗膜表面のリシンを完全除去。
そこからプライマー塗ってシーリングを打設し、外壁に6021防水材を砂骨ローラーで厚塗りかけて仕上げました。
↓施工後

塗り替え後に散水試験したら見事に止まりました。
施工前の散水試験と施工後の散水試験は施主様立ち会いのもとで行いご納得されました^ ^
外壁防水はこれまであまり認知されてきませんでしたが、これから僕らは適材適所を徹底しつつ、今後の塗り替えスタイルを変えていこうと思ってます。
第三者機関からの保証も得られますし。
雨ん防の外壁防水を山形に浸透させていきます。
皆さまよろしくお願いします^ ^